はじまりのたぬき - レイチンのログ

【日付】

2024.2.06

たぬきは甘えていたのだ。

神の栄光。その極地を垣間見れぬ生ならば、ほかになにをしたところで価値はなし。瞑想を極める道も折れた。ならば私の人生に価値はなかった、気楽なものだと――うぬぼれていたのだ（自伝「烈火のたぬき」より抜粋）

いま、たぬきは人生を変えたい。だから明日からがんばりたいなぁと考えている。

なんか意識高い男子高校生みたいなこと言ってるが、三十代中盤の無職男性である。

もうね、人生に気負いがないの。昔は人生って鍋だった。あたしが東京にやってきた頃、人生には具もあってスープもあって、どんなものを混ざれば味わったことのない素敵なものになるか、わくわくしてた。

生きるってことが美味しくって幸せだったわ。でもあたし抱かれた。東京に抱かれたわ。私の体の上を通り過ぎていったオトコタチ……結局考えなしのギャルに残ったのは、火にかけられたまま残ったネギの切れ端とかエノキのさきっちょが、水分の蒸発した鍋のそこで煮凝りみたいになった、謎の固形物だけが残っていたの。信じられる？食べられたあとの鍋、あたしの人生はもう煮凝りで、その価値を信じているのは煮凝り自身のあたししかいない。ぐびっ。なんだか今日は飲んでしまう、ハイボールが美味しいわ。だからあたしバーのママ。人の親にはなれなかったけれど、四丁目の隅っこでママになった。それがあたしの人生。わかる？あたしにはあたしが何を言っているのかよくわからない……飲みすぎちゃったのかもね。送ってくれる？

そういうことだな。

【これから】

毎日の記録をしてるうちになんかなんとかなる感じがふんわりトド！

【訓戒】

・いまは回復の時期だ。心身を健全に戻すことを主眼にしよう。現在、ものを考えることもできない状態にいて、回復に専念しなければならないという認識を持つべきだ。

・酸素不足は倦怠感の大きな要因だ。しんどいときは深呼吸しよう。一分後に露骨に楽になる。体重が多いぶん普通の呼吸では足りていないようだ。

・わかっているつもりのことを、明文化した訓戒として理解し続けるのは地味に一番大事かもしれない。

・必要なこと。カロリー制限と運動＆筋トレを継続して痩せること。

・部屋を最低最悪の場所みたいに感じるのをやめて、コツコツ穴蔵を快適に仕立て上げること。

・過度に悲観したり楽観したり気分の上下にとらわれないこと。過去と未来は幻影にすぎない。

・ネガティブのあとはポジティブに、ポジティブが来れば必ずネガティブがやってくるのが自分だ。それが強烈なときは抗うことはできない。波にとらわれないためには、毎日の行動に一貫性を持つことだ。

・継続は力なり……。なにかを毎日続けることで、はじめて発見できることがある。

・心臓への負荷が倦怠感の大きな原因だ。改善しよう。

・舌を上顎に這わせると、表情も呼吸も楽になる。筋肉を鍛えよう。

・顎を引いて頭を後ろに引くと、瞑想しているのと同じ背骨の状態になる。

【継続規律】

エッチなことはだめ！死刑！禁止！(1日目)

食事は朝六時から昼二時までの間にすべて済ます(短時間断食)(1日目)

カロリー制限1500キロ以内。運動で消費したカロリーは除外（1日目）